新潟大学大学院 自然科学研究科

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専攻・研究

若手研究者

Q1. 現在の研究内容を教えて下さい。
Q2. 学生へのメッセージをお願いします。

星  明考数理物質科学専攻
数理科学コース
准教授 博士(理学)
星  明考

A1. 数学の中でも数論、代数幾何学とよばれる分野の研究をしています。数学にはミレニアム賞問題という2000年にアメリカのクレイ数学研究所が発表した100万ドルの賞金が懸けられた7つの重要な問題があります。そのうちの1つ「ポアンカレ予想」はロシア人数学者グリゴリー・ペレルマンによって解かれましたが、残りの6つは未解決のままです。私の研究は、この残りの6つの問題のうちの3つの問題「リーマン予想」、「ホッジ予想」、「バーチ-スウィナートン・ダイヤー予想(BSD予想)」に関係しています。数論にはこの他にも、360年という時を経て、1994年にプリンストン大学のアンドリュー・ワイルズによって解かれた「フェルマーの最終定理」や「abc予想」、「双子素数予想」などの多くの有名な未解決問題があります。  数論は、代数的整数論、解析的整数論、ゼータ関数、楕円曲線や保型形式、数論幾何学や代数幾何学など様々な分野が関連しながら発展を続けており、古くは高木貞治による類体論、岩澤健吉による岩澤理論など、これまでそして現在も日本人数学者の貢献も多い分野です。数論、代数幾何学は数学の中でも大変魅力的な研究分野として、世界中の大学・研究機関で日々研究が進められています。私もこの2つの主題が交錯する研究分野で、数学的な現象の解明を目指し、エキサイティングに日々研究を行っています。

A2. 1つの問題を色々な方向から眺めてみて下さい。数学には多くの分野があり、それらが有機的につながっています。自分の分野だけを深く学ぶのではなく、自分の分野とは違うことも学び、若いうちにスケールを広げておくことが、将来の自分にしかできない研究につながっていくかもしれません。

大谷 真広生命・食料科学専攻
生物資源科学コース
特任助教 博士(農学)
大谷 真広

A1.近年、バイオテクノロジーの発展により、これまで作出不可能とされてきた夢の植物が次々と生み出されています(青いバラや青いユリなど)。我々の研究グループでは、組織培養や遺伝子組換え技術をはじめとするバイオテクノロジーを駆使し、色や形といった見た目に関わる形質が改変された花き園芸植物の作出を検討しています。また、遺伝子組換えによる園芸形質の改変には目的の形質に関する分子メカニズムを事前に明らかにしておく必要があるため、花色、花形および草姿等の園芸形質に関する分子メカニズムの解明に向けた研究も行っています。これまでに見たことのない形質を示す花が咲いた時の感動と興奮は、いちど経験するとやみつきになりますよ。

A2. 研究生活は失敗と挫折の連続ですが、腐らず、よく考え、一生懸命に取り組めば最後には必ずうまくいきます。日々、一喜一憂しながらも、研究を楽しんでください!

崔 森悦電気情報工学専攻
電気電子工学コース
助教
研究推進機構
研究准教授
博士(工学)
崔 森悦

A1. 光エレクトロニクスは、情報、通信、エネルギー、医療、天文、産業分野等に関わるあらゆる科学技術に応用されています。私は光波干渉計測技術を土台に先端的な光エレクトロニクスを組み合わせた新規の光源や精密計測技術の応用開発を行っています。たとえば超短パルスレーザと光ファイバーの非線形効果を用いることでスーパーコンティニウム光を得ることができ、このような光源は生体組織内部の断層構造を数マイクロメートルの分解能で非侵襲的にイメージングする光コーレンストモグラフィー技術に応用できます。また、医学部との共同研究で、内耳蝸牛組織の感覚上皮帯の微小振動状態を広視野で一括振動計測可能な多波長走査型光コヒーレンス顕微鏡装置の開発に取り組んでいます。この装置は10~100kHzで振動する生体内部組織の動きを高精細3次元断層画像とともにナノメートルレベルで解明することができるため、将来的に医学の発展に寄与すると期待されます。

A2. 大学・大学院は、社会で通用する総合力を養える重要な時期ですので、勉学と研究に打ち込んでください。どの進路に進むにしても、社会に出て活躍できる人材になるには配属された研究室での様々な経験(社会的にも、学問的にも)が何よりも大事だと思います。