生命・食料科学専攻 小林那奈美さん

課程博士のインターンシップは、就職活動の為だけでなく自分の研究を見つめ直す為にも有効だと考えます。初めて研究費の申請書を執筆した際、私は研究のその先を見据える能力が圧倒的に足りていないことを自覚しました。今回のインターンシップで、私の研究対象である出芽酵母と産業のつながりを垣間見ることができました。私の研究を産業界に活かす道筋が見え、研究意欲にもつながっています。

研修先:新潟麦酒株式会社(新潟市)

10年ほど前から受け入れを開始し、最初の学生にはトリュフのDNAを菌糸体の状態で測定するマニュアルを作成してもらい、別な学生には畜産に使う、低温下でも活動する野生酵母を見つけてもらったりと、弊社としても学生の知識を活用させてもらっており、お互いに有益な取り組みと考えています。

材料生産システム専攻 住吉谷瞭歩さん

インターンシップを通じて、企業の研究開発のスピード感やお客様のニーズを背景にした開発など、大学での研究活動との違いを体感することができました。また、企業の一員として働く上で大切な考え方や持つべき視野の広さを学びました。当時私は博士課程修了後の進路希望が定まっていませんでしたが、将来なりたい姿やそのためにやるべきことを見つめ直すことができました。進路選択に具体的なイメージが持てていない方は、ぜひ参加してみてほしいです。

研修先:グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社(北蒲原郡聖籠町

新潟大学のインターンシップの受入れは3回目となります。研修生には、スマホ、AI、自動車、家電など様々な分野で重要性が増してきている半導体の基となるシリコンウェーハの研究開発の一端を体験いただきました。コロナ禍の中ではありましたが、様々な技術分野の技術者と交流し、企業での研究開発を実感できたのではないかと思います。本インターンシップが今後の進路形成の一助になれば幸いです。