新潟県工業技術総合研究所という、県の公設試験研究機関に勤務しています。県内製造業の技術面のサポート、具体的には異物や変色などの各種トラブル調査、製品開発のための分析試験などが主な業務です。
このたびご縁がありまして、業務の中で生まれた課題が大学院での研究テーマにつながりました。職場の大学院研修制度を利用させていただき、研究に取り組んでいます。仕事と研究の両立はそれなりに大変ですが、一つのテーマにじっくりと取り組み、自分の専門分野を深められることに、新鮮な喜びを感じています。また、今までの業務経験は、研究活動の確かな土台となっていると考えています。
進学のきっかけは、研究テーマとの出会いが一番ですが、 家族環境の変化も大きかったです。育児・介護などが一段落し、今が人生で自分のために時間を使える貴重な時期なのではとふと思い、ならばやれることはやってみようと、そんな勢いで現在に至ります。
偶然にも、このたびの進学は子供の大学進学とも時を同じくしており、親子ダブル合格という快挙(?)を成し遂げました。大学で頑張る学生さんを見かけると、つい我が子と重ね合わせ、心の中で応援しています。自分もこれから頑張らなければですが…
これから社会人大学院への進学を考えている方々にとって、このような選択肢があることが、何かのヒントになれば幸いです。