私は弊社の除雪機・農業機械の組み込み制御開発の業務を担当しております。新潟大学大学院の社会人博士後期課程への進学のきっかけは、入社3年目のある日、弊社の社長から博士になって来ないかと話があったことです。学生の頃は、経済的な不安から断念した博士になる夢を叶える為、挑戦することにしました。
実際に進学すると、仕事と授業や研究との両立は想像以上に困難でしたが、その分得られたものも多かったです。学会等では国内外の研究機関や大手メーカーの方々と語り合えたことは、自身の知見を大きく広げる得難い経験でした。卒業した今でも、仕事での技術的な相談に乗って下さる方もおります。
社会人博士課程では、仕事に活かす目的で動画像信号処理の研究を行いました。研究するにあたっては、知識や実力を備えたいという意欲を強く持って取り組みました。これは社会人だからこそ持てた意識だと思います。
在学中は土日、祝日の多くが研究や勉強漬けでしたが、それだけの努力をし、困難を乗り越えたことが大きな成長に繋がりました。また、息子が「パパは博士」と尊敬してくれる姿に頑張った甲斐を感じています。
最後に、社会人博士課程に挑戦し、大いにご活躍なさる方が増えていくことを願っております。