雑誌会
22/05/06 更新
- 月曜日4限。年1回。
- 対象 M。
- 趣旨 雑誌に掲載されている学術論文を紹介する。自身の研究の遂行に必要な情報を得るとともに,研究室構成員にとって有用な情報を提供することを目的とする。たとえば,最新研究動向や汎用的な分析手法など。
- 文献調査の方法,記述されている内容の詳細な調査と解釈,および研究内容の説明を訓練する。
- 学術論文の形式を学ぶ。
- 採用した論文だけで意味が取れないときは,文献や書籍を追加参照して補うこと。
論文の選択
- 論文(full paper)であること。すなわち,Abstract,Introduction,Experimental,Results and discussion,Conclusion などの節があること。
Note,Short Communication,Letter などは短すぎるので不可。
総説(Review) は分量が多くなりすぎるので,原則として不可。
- 雑誌は次のリストから選択すること。他の雑誌を希望する場合は,特段の理由について相談の上認めることがある。
- Advanced Powder Technology
- AIChE Journal
- Chemical Engineering Research and Design
- Chemical Engineering Science
- Colloids and Surface A: Physicochemical and Engineering Aspects
- Crystal Growth and Design
- Journal of the American Ceramic Society
- Journal of the American Chemical Society
- Journal of Colloid and Interface Science
- Journal of Controlled Release
- Journal of Crystal Growth
- Journal of the European Ceramic Society
- Journal of Materials Processing Technology
- Journal of Microencapsulation
- Langmuir
- Powder Technology
- 内容が自身の研究に関連するものであり,なおかつ研究室構成員にとって有益であること。
- 発行年が最近10年以内のもの。
- 正しく定量的な扱いをしていること。
- 図表が整っていない論文は一般的によくないことが多い。
- 実際に自分が読んでみて,参考になったものから選択するべきである。
- ゼミとして適切な論文かどうかを念頭に置くこと。他者が勉強になる要素が必須である。
- 英語を母国語とする著者が書いた論文であることが望ましい。
- 過去の雑誌会において採用されていないこと。採択が早い者に優先権がある。
過去に採用された論文および雑誌会に適さない論文は共通-「雑誌会採用&不採用-編集禁止」フォルダにショートカットが置いてある。同じ論文を選択していないか点検すること。
- 採用した論文の完成度が低いときは,担当者自身が必要な情報を収集せざるを得なくなることが多い。
論文決定
- 候補とする論文のpdfファイルを共通フォルダの \Literature\@tmp フォルダに保存する。ファイル名は「氏名-通し番号.pdf」とする(例:kimura-1.pdf)。後日,木村が整理する。通し番号とは,自身の論文リストファイル中のもの。
- レジメ
- 1行目「雑誌会候補」,担当者名,日付
- 2行目以降 @tmp フォルダに保存した「ファイル名」「雑誌名,年,巻(号),ページ」「題目」「題目の和訳」
- 「紹介したい事項」を箇条書きにする。
- 候補の論文数は任意。木村と相談して一つに絞り込む。候補が適切でないと判定された場合には,やり直す。
準備
- 全訳する。
- 投影資料の作成。
- レジメの作成。
- 1行目「個別雑誌会1」,担当者名,日付
- 2行目以降 「雑誌名,年,巻(号),ページ」「題目」「題目の和訳」
- 「論文の主題」「紹介したい事項」を箇条書きにする。
- Abstract の全訳
- Introduction の全訳
図表がある場合,それらの説明。
- Expeimental
研究全体および実験方法の概略を説明するための流れ図
詳細な条件や手順を箇条書きにする。
特殊な評価方法については,原理や目的を説明する。
図表がある場合,それらの説明。
- Results and discussion
各図表から読み取る情報を箇条書きにする。
図表そのものをレジメに載せる必要はない。
表は和訳する必要はない。
- Conclusion の全訳
- 全訳する節については,原文の意味を損なうことなく,正しい日本語となるように意訳すること。
- すべての参考文献を原文に対応させて示す。
[番号]の形式,あるいは(筆頭著者,年)の形式で示す。
- 独自の調査結果,基礎的事項を補足してもよい。
- 投影資料(6ページ/枚)とレジメを提出し,点検を受ける。論文の印刷は不要。
- 十分と判定されたら,個別雑誌会1の実施日時を予約する。不備がある場合は,やり直す。
個別雑誌会1
- レジメの冒頭部分を読み上げる。
- 研究の概要(対象,手法,特徴の概略)を説明する。
- Abstract の全訳を読み上げる。
- Introduction の全訳を読み上げる。段落ごとに議論する。
- レジメと投影資料を用いて図表を説明する。
- Conclusion の全訳を読み上げる。
- 全体を通して議論する。
修正
- 訳の修正
- 投影資料の修正
- 必要に応じてスライドを追加する。
- ResultsとDiscussionが分離している論文だとしても,一つのトピックはできるだけまとめて説明する。
- すべての文献番号をレジメ中に表示すること。
- 投影資料(6ページ/枚)とレジメを提出し,点検を受ける。論文の印刷は不要。
- 十分と判定されたら,個別雑誌会2の実施日時を予約する。不備がある場合は,やり直す。
個別雑誌会2
- レジメの冒頭部分を読み上げる。
- 内容の理解に必要な基礎的事項を説明する。
- Abstract の全訳を読み上げる。
- レジメと投影資料を用いて全体を説明する。
理解が容易になるのであれば,論文に掲載されている順である必要はない。
論旨の流れを変えないこと。
- Conclusion の全訳を読み上げる。
- トピックのブロックごとに議論する。
- 担当者以外の者が十分に理解できるように準備すること。
- 自分がその研究をしたつもりで説明すること。「~と書かれている」「著者は~と言っている」などと言わないこと。
修正
- 指摘箇所の修正
- レジメの修正
- 1行目「雑誌会」,担当者名,日付
- 2行目以降は個別雑誌会2と同じ。
- 論文,修正した投影資料(6ページ/枚),レジメを提出し,点検を受ける。
- 十分と判定されたら,雑誌会の実施日時を予約する。不備がある場合は,やり直す。
雑誌会
- 論文,投影資料,レジメを構成員全員に実施日の前日までのコアタイム内(たとえば,月曜日実施の場合は金曜日17:00まで)に配布する。カラーページの印刷は教員に依頼する。
- 構成員全員の参加を要する。
欠席はゼミ休暇が加算される。
- 進行は個別雑誌会2と同じ。
- 節ごとに参加者からの質問を受け付ける。参加者は積極的に質問する。
質問しない者は欠席として扱う。
遅延に対する対応
- すべての段階で期限を超えるごとに減点する。
- 1月末日までに雑誌会が完了しない場合は不合格判定とする。
成績入力期限までに実施したら,60点を与えて合格判定に変更することがある。
雑誌会