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Excelによる連立1次方程式の解法
 次の連立方程式をExcelを使って解く。(エクセルなんて本当は使いたくないのだが。)
 
原理
 係数行列を A,変数ベクトルを X,定数ベクトルを C とすれば,連立方程式は以下のように表される。
A X = C
 連立方程式を解くことは X を求めることに等しい。
X = A-1 C
 すなわち,A の逆行列 A-1 を求めて C に掛ければよい。
 
手順
  1.  行列方程式を組む。

     
  2.  係数行列と定数ベクトルを入力する。(ここでは識別しやすいようにセルの色を変更してある。)

     
  3.  逆行列を格納するセルを選択する。係数行列と同じ大きさにする。

     
  4.  メニューの挿入-関数から =minverse を選択する。

     
    配列を入力するテキストボックスにフォーカスを移動する(カーソルが点滅していないときはテキストボックスをクリックする)。数式バーに直接入力してもよい。

     
  5.  係数行列を選択する。<Shift>と<Ctrl>を同時に押しながら<Enter>を押す(あるいは [OK] をクリックする)と逆行列が計算される。

     
  6.  解を格納するセルを選択する。定数ベクトルと同じ大きさにする。

     
  7.  メニューの挿入-関数から =mmult を選択する。

     
  8.  配列1のテキストボックスをクリックしてフォーカスを移し,逆行列を選択する。

     
  9.  配列2のテキストボックスをクリックしてフォーカスを移し,定数ベクトルを選択する。

     
  10.  <Shift>と<Ctrl>を同時に押しながら<Enter>を押す(あるいは [OK] をクリックする)と解が計算される。

     
x = 2,y = -3,z = 1
 
Excelによる連立1次方程式の解法
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